家のしょうゆがいよいよ空っぽだったので、
仕事帰りに近所のスーパーに寄って、
必死でしょうゆを選んでいた。
無名のメーカーであやしいけど一番安いのを買うべきか、
まあまあ信頼できるプライベートブランドにするべきか、
あの超有名ブランドのおいしそうだけど高いのにするべきか、
しゃがみこんで迷ったあげく、
一番安いやつをガシッとつかんでスクッと立ったら、
目の前に会社の先輩が立っていた。
ほほえんでいた。
そういえば、この人とは最寄り駅が一緒だった。
何このノーマークっぷり。
会社ではお互いけっこう人見知りなのに、
こういうときだけ妙に知り合いオーラ出しちゃって。
んもー!
私の低レベルなしょうゆ選びのどの辺から見てたんだよおまはんは。
ということで軽く目で合図をしてレジへ逃げた。
ついでに私の中の何かも逃げた。